オレが辞めた会社は、業界の中では日本で1・2を争う大手企業だった

そして大きいから考え方が古くもあり、上の人間たちが『新しい事を見つけなければこれからの時代はダメだ』なんて言うクセに、何を提案したってルールだ決まりだといって話が進まないか、「ソレをやっていくらになる?」「そんなに人も時間もかけられない」と結果を求めたがるばっかりなので、みんなアイデアなんか出さなくなるし、下の人間は惰性だけで働いている人ばかりの典型的な『古い体質の昔の会社』だ

そんな会社の仕組みは他の人にも当てはまったりするのかな?と思いながらちょっと触れてみるのだが、大きい会社なので部署も人もたくさんで、毎月部ごと課ごとの売り上げ、いわゆる競争が激しい

売り上げが伸びていく部署は翌月はそれ以上の目標を出さなければならないし、できるわけがないのに数字だけを見て上乗せを続けていく

売り上げが減っていく部署はかさむ人件費を減らす為に売り上げが伸びている部署に下の人間を排出していくし、衰退していく部署は人が減ろうが減った人数で今以上の売り上げを出していかなければならない

そうすると仕事ができる人間の方が複数の仕事をこなせるわけだから、衰退していく部署でも残されるし、仕事ができない人間ほど不要な人材として優先的に排出される

そして衰退していった果てに部署や課が解体されてなくなる時には、最後の最後まで踏ん張った有能な人間ばかりが残るし、いよいよ解体された時点で他の部署も「(もう人は余ってるぐらいだから要らないよ)」になる

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部ごと課ごとの競争に明け暮れてないで、会社を良くする為には何が必要なのかを考えないからこういう事になるし、大マジメにそんな事をやっているから、何か新しいプロジェクトを立ち上げる事になって、各部署で代表者を出せなんて話がきても、有能なヤツを出してしまうと自分の部署の売り上げに影響するから仕事ができないヤツばかりが集められ、上手くいくわけもなく頓挫する

オレも働いていた時には「(この会社にいる以上は何か変えたろ)」と四苦八苦してきたが、26年いて身体も2回ほど壊し「(こりゃどうにもこうにもならん)」という現実が嫌というほどわかり、これからの時代とこの先の自分の人生を考え、退職を選んだわけだ

今フリーになって別の仕事をしているが辞めて良かったと思うし、もっと早く辞めても良かったとすら思う(ただ、その間の収入のおかげでハーレーなんかも含めた生活が充実したのもあるので微妙ではあるが)

昨日のイベントから自営業に限らずサラリーマンも大変だと思って書いたのだが、いつの間にか会社の悪口になって、ただ、会社が悪いのではなく、そんな会社を選んだ自分が悪いのだという事にも気がついた(笑)

居座る事も辞める事も自由、どんな会社だろうと選ぶのは自分

誰のせいでもない、悪いのは自分なのだ

マイナスばかりを考えず、前を向いて生きていきたいものである

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