関わり方

以前ブログで紹介した『眠れる獅子シリーズ』のミスターHから連絡が来て、何やらオレのブログを読んで感化され、独りで伊豆を走っているらしい

リジッドのショベルからエヴォのFXRに乗り替えたミスターHが「カーブが多いね：汗」なんて言ってきたのだが、その日は平日に加えて雨で、修善寺にあるライダーハウスに逃げん込んだが貸し切り状態で独りだと言う

「お前、仕事はどうしたんだよ？」と聞くと、長く勤めた会社から特別休がもらえたらしく、子供はコロナウィルスの影響で実家に帰し、嫁さんは仕事なので数日間かけて伊豆半島を一周するらしい

「へぇ〜イイじゃん」と思ったし、オレも今から追っかけて加わってやろうかなと思ったぐらい、そんな『ご褒美』を満喫しているヤツが羨ましく思えた

ミスターHはサラリーマンで家族もいるのだから、普段乗れない日も多いだろう

ましてやヤツも長く集団で走ってきた男なので、そんなバイク乗りが出した答えが独りでトコトン走ってやろうという事に、すごく解る気がしたし、きっと雨のライダーハウスすら、楽しいのだろうなと共感できた

オレ自身そうなのだが、長くハーレーに乗ってきて今さら皆で走らなくたって良いし、イザそういう場面になったら合わせられるというスタンスで、基本は自分で乗りたい時に自分のペースで走れれば良い

「憧れだったハーレーを買ったけれど誰も一緒に走ってくれない」なんて話を聞いたりするが、ハーレーとの関わり方が違い、別に独りで充分なのだ

少し前にヨメさんがパソコンを使う理由で独りで横田基地まで走りに行ったが、陽が落ちる時間がまだまだ早い今の時期なので暗くなるまでには帰りたかった

それを見越して出発して一通り回って帰ってきたが、そういうペースが自分で決められるスタイルで充分満足しているし、楽しめるのだ

ヨメさんを後ろに乗せて2ケツして、インカムでくだらない話をしながら走る1台でいいし、その分スピードを抑えて走るようになったとしても「今のペースだと今日は◯◯までしか行けない」とか「トイレとか用がないなら次のSAはスルーして先を目指すぞ」なんてやり取りをしながら頑張って走って、目的地に到着して呑む冷えたビールは、なんとも言えない喜びがある

もちろん集団で走る事を否定なんてしないが、自分なりの関わり方で独りだろうと楽しめるハーレー乗りもいて、そりゃ両方知っていた方が良いのは言うまでもない

そしてオレは知っているからこそミスターHからの連絡に「（イイなぁ…）」と思ったわけで、これを『つまらなそう』や『寂しそう』と思う人がいるなら、まだまだなのかも知れない（笑）