今日はいくつかネタバレの話が出るので注意して下さい(笑)

先週2ヶ月に1度の歯医者に行った時、待合室で『ト◯とジ◯リー』が放送されていた

おそらく子供をおとなしくさせるためであろうが、久しぶりに観て、以前ブログで取り上げた事もあるが音声がなくても楽しめる、要は翻訳が必要の無いながらも単純でみんなが楽しめる作りに改めて感心していた

が、皆さんはこの『ト◯とジ◯リー』の最終回を知っているだろうか?

オレは教えてもらって驚愕したのだが、この物語はとんでもなく悲しい終わり方をするのである

ネコの方(名前がまぎらわしいのであえてネズミとネコと呼ばせてもらう)が先に病気だかなんだかで死んでしまい、ネズミの方が独り残ってしまう形になるのだが、遊び相手を失った事でネズミは退屈な日を過ごしていた

そこへ住人が新しいネコを連れてきて、ネズミはいつものようにからかってやろうと企むのだが、あっという間に新しいネコに捕まって、食べられてしまうのである

その時に初めて、ネズミは死んだネコがずっと手加減をして追いかけていたから捕まらなかった事実を知る。死んだネコはネズミを友だちとして、遊び相手として実力は出さず、手加減をしてずっと追いかけっこをしていたのだ

一見美談のようにも聞こえるのだが、そんな結末を知らされてしまうと、歯医者で流れている楽しそうなアニメがとても悲しげにも見えて、複雑な気持ちになった(汗)

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以前深夜に、たしかTBSだかで真夜中に2〜3分だけ『シニ◯ミとゾウ』という同じようにセリフがないアニメが放送されていたのだが、それもとても悲しい話である

お父さんゾウが寝ていたある日、死神が現れ(アニメなので死神も可愛いタッチで描かれている)カレンダーの日付を指差して『この日に迎えにくる(死ぬ)』事を告げられる

お父さんゾウは困ったが、考えた末に仕事を断わって会社を辞め、自宅に戻ると息子&娘と遊んでやるのだが、お母さんゾウはお父さんゾウの行動が理解できない

夜、洗濯物を畳んでいるお母さんゾウにお父さんゾウが死神を紹介した事でお母さんゾウは理解するのだが、畳んでいた洗濯物に顔をうずめて泣いてしまう。

息子とキャッチボールをしたり、娘の買い物に付き合ってやったり、家族で写真を撮ったりと短い余生を過ごすお父さんゾウだが、とうとう『その日』がきて、死神と一緒に海を渡っていってしまい、その姿を残った家族が手を振って見送るのである

深夜の最後に流れるアニメなので、これが終わったあと、画面が『ザーッ!』という砂嵐に切り替わり、その日の放送は全て終了になる

そんなのを観せられた後に「寝れねーよ!」とツッコミたいぐらい、悲しいアニメなのだ(汗)

面白おかしく文章ではまとめたが、『シニ◯ミとゾウ』はTV局の意図はともかくとしても『悲しい気持ちにさせる』作者は、表現者としてスゴイと思う

一方で解らないのは『ト◯とジ◯リー』で、なんでそんな終わり方にしたのだろうか……(汗)

有名な『ルパ◯三世』の原作での最終回は、お宝を狙って孤島の乗り込んだルパ◯たち三人組+フ◯コちゃんが、島ごと爆弾でフッ飛ばされて爆死してしまう

理由は作者が連載自体を嫌で嫌でしょうがなかったかららしいのだが、それにしても……である(汗)

せっかくそこまで引きつけてきた作品を自分で全部ブチ壊すような行動が信じられなくもあるが、そこまで作者が追い込まれた経緯があるとするならそれこそよほど深い事情がありそうだ

『ト◯とジ◯リー』の終わり方も、もしかしたらそんな理由からなのかも知れない(ちなみに『ルパ◯三世』の主人公、ルパ◯のサル顔はマスクで、先祖代々自分の顔はさらさないという伝統からずっとマスクをしているし、実際原作では一度だけフ◯コちゃんの前でマスクを取るシーンがあるのだった)

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