少し前にガルシアに行って坂本さんと色んな話をしたが、坂本さんの扱うアクセサリー業界も、ファッションなんかのアパレルも、なかなか厳しい状況らしい

坂本さんが作るアクセサリーは『型』として原型が残るので、それが財産というか、その型さえあればシルバーなり素材を流し込んで量産する事ができる

坂本さんは21年もやってきたベテランなので、そのラインナップたるやすごく豊富だし、絶対数として足りない新しいお店との違いと強みはソコにある

Tシャツなんかで言えば『版』という絵型がそれに当たるのだが、その版があれば量産できるものの、当然S、M、L、XLとサイズが別れる為にどうしても在庫がかさんでしまうし、それぞれの管理がリスクになる

オレはそれが解っているのでTシャツを作っても決めた個数しか作らないし、種類を増やすのも制限しているわけだが、サイズがない分アクセサリーは有利とも言える

ただ、坂本さんの真骨頂ともいえる精巧なウォレットチェーン(財布に取り付ける鎖)なんかは、財布自体を持ち歩かない時代になってきているので今後需要が増える見込みは少ない

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日本は個人資産大国とも言われていて、属にいう個人が持つ『タンス貯金』が世界1位らしいが、今は若者も貯金をして財布の紐を絞めていると聞くし、それはそれだけ将来が見えず、先行きに不安を感じているからだと思う

少子化が進んで購買層が明らかに縮小されていく中で、モノが売れない流れは今後も続く。モノに限らず飲食業界なんかも相当厳しく、他店との競争の果てに得る利益なんて忙しい割には儲からないし、負けて閉店し、居抜き物件としてまた新しい似たようなお店が入る事も珍しくない

ヘンな話、体力がない小さい企業や小売業なんかがバンバン潰れていくが、みんながお金を使わないと経済が回らないわけで、結局大手も利益が出せなければ人も傭えないし負のスパイラルへと陥っていく

ここが底ではないはずだし、まだまだ深刻化する可能性は高い。以前ベーシックインカムの話をしたが、自分たちがどう生きていくか? で、マルチに活動できる幅を広げていく事は非常に重要に思う

自問自答で「…で、お前には何ができるんだ?」を、オレは問いかけるように心がけている。やれる事は少なくても、やれる事を頑張る。そして、考える事は重要に思うのだった

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