バイブズミーティングに来たお客さんで、○藤さんという気の良いオッちゃんが、アルミのヴィンテージヘルメットをとても気に入ってくれた

アメリカの昔使われていた本モノのドカヘルをリメイクしたモノだが、全身アルミ製という質感&一般的なFRP製の半キャップより遥かに軽量というモノだけあって、色んなお客さんの目を惹いたのだが、お値段が35000円とヘルメットとしてはかなり高額な為に、その値段に躊躇する方が殆どで、そんな中でも諦めきれずに何度も見に来てくれたのが○藤さんだった

このヘルメットはアメリカのオークションに参加して個人で落札し、州ごとに異なる送料をプラスして船便で輸入、アメリカのドカヘルなので裏面は当然工事現場で使われる安全ヘルメットのままだし、ステッカーが貼られてたり、汚れが酷い

それをオレが洗剤で洗い、ステッカーは剝離剤で落とし、番数の超・細かいヤスリで綺麗にして、神戸のヘルメットのリペアを扱うお店に郵送、今度はそこで手作りでコルクを貼り、リベットを打ち直してアゴ紐を通し、中のロープを調整する事で深くかぶったり浅くかぶったりする事が可能な『吊り天井型』に張り直してもらっている(ぶっちゃけ、ヘルメットのリペア代だけでも1つン万円もかかっているのだ:汗)

そして神戸から仕上がってきたヘルメットに最後はオレが金属用のペンでペイントしているので、尋常でないくらいの手間がかかっているのである(汗)

だからもう二度とやりたくないと思うし、プライスダウンなんかあり得ない話で、これで売れなきゃそれでいいと思っている。去年数個売れたが生産されてない以上は錆びないアルミだし、価値は上がるだけなので持っていればいいし、値段も逆に今後はもっと上げるかも知れないぐらいの、ある意味究極のヴィンテージなのだ

オレの考え方としてはハーレーなんかの修理や1点モノのワンオフパーツと同じで、『自分ができない技術や手間で、それでも欲しいと思う対価なら、欲しい人なら買うだろう』だし、オレならそうする。その根源は『情熱』であって、オレと同じ考えが○藤さんだった事になる

○藤さんはどうしても欲しいのだがカードじゃないと持ち合わせが足りなくて、カードでは1社しか使えないオレたちの店では対応しきれず、取り置きする形で持ち帰り、ワイルドマンストアのサイトで掲載するから落札して欲しいという事で話がまとまった(なので実はサイトに、一定期間だけ『○藤さま専用』というコーナーがコッソリあった:笑)

お互いの連絡先を交換し、何度も「よろしくお願いします」と念を押して帰っていった○藤さんを見て、バイブズミーティングの帰り、バイクに乗りながらインカムでヨメさんと「そこまで気に入ってくれたのなら、何かしてあげたいな」と話し、○藤さんに聞いてみて名前や乗っているハーレーの車種なんかを無料で新たに描き加えてあげようか?という事になった

○藤さんに連絡すると大喜びしてくれて、車種よりも『510(○トウ)』の文字と、自分が生まれた年である「1960』を描くという事でまとまったのだが、オレも仕事が溜まっていたのと、何より描く為に必要な金属用のペンを、他の荷物と一緒にブルが車に積んでいて、ブルに会わない限りは作業にかかれず、待たせる事になってしまっていた(汗)

無事ブルから荷物を受け取り、空いているスペースに文字を描く。赤とゴールドは既に使っていて、逆に黒は使ってなかった色なので黒で描いた(金属用のペンもまぁまぁ高額の為、赤・黒・金の3色しか持っていない)

後ろの小さい箇所にShigeaki Watanabeのサインも加えさせて頂いた。気に入らなかったら消して下さい(笑)

経年劣化でペイントが剥がれてくれば、アルミの質感とマッチしてよりカッコよくなると思う

気に入ってくれた後藤さんの『情熱』に、オレが自分でできる『義理』を返し、商品到着後に○藤さんから喜びの連絡を頂いた

『これでいいのだ』と思った(笑)