クチ下手なシンさんだが、とりあえず2台の自転車の販売に成功した
去年も2台だけ売れたと言うし「とりあえず最低ラインは確保できたね」と言うと「ホントですよ、良かった♡」なんて喜んでいる(汗)
そんなシンさんがオレの店にきた
「シゲさん大変です、もう1台売れそうなんです」
「へぇ! スゴイじゃん」
「でもパンクしてて、俺、パンクを修理する道具を忘れちゃったんです…」
「はぁ!?」
「どうすればいいでしょう…」
「どうすればいいって言われても…(汗)」
「ちょうど俺の友だちが名古屋から向かって来てるんで、道具も持って来てもらうように頼んだんですけど…」
「お客さんは今日帰るの? 今日帰るんじゃないなら修理するまで待ってもらえば? それともパンクの修理代の金額分を割り引いて売るか」
「なるほど。聞いてみます!」
そんな感じなのでシンさんが席を外して誰もいなくなってしまったお店にお客さんが来たりすると、オレが行っては自転車を薦め、オレが席を外して自分の店に戻るとヨメさんが「さっきシンさんが『あの…シゲさんは?』って来たよ」「? なんだろ?」「なんかお客さんが来て困っているみたい」「はぁ?(汗)」となり、「ちょっと行ってくるわ」と行ったり来たりをしていた
それでもシンさんの友だちのカズくんが到着して、パンクしていた自転車も無事に修理できたし、カズくんが女房役というか、シンさんをフォローできる人だったおかげでシンさんもだいぶ安心して喜んでいた(汗)
そして結局、8台積んできた自転車は、最終日までに7台も売れた(笑)
まさかバイクのツーリングキャンプでオレたちも信じられなかったし、シンさん本人が一番信じられないぐらいだった
「これで大手を振って帰れるじゃん」と言うと「ホントですよ、シゲさんのおかげです♡」なんて喜んでいたけど、どう転ぶか解らないものである(笑)
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去年のバイブズミーティングの大阪で一緒に出店したゲンさんは、以前他のイベントに出店した時にアルバイトまで雇って参加したものの、全然売れなかったらしい。「今回は死ぬ気で売って来いと社長に言われました」と独りで参加してきていたのだが、結果メチャクチャ売れて喜んでいた
今回たまたま一緒になったオレは別として、わざわざ名古屋から駆けつけてくれたカズくんがとてもいい人で、友人に恵まれ、周りに助けられている不器用な人の典型的な例を見ているような気がした
出店用のテントは大きい為、風で飛ばされたりしないように重しとなる『重り』や水を入れて固定する『タンク』をテントの脚に固定する必要があるのだが、シンさんはトラックで来たのにそれも忘れて来たと言っていた(汗)。そして、『重りの代わりになるモノ』を探していて、「トラックの荷台にダンベルがあったんです」と言うので「それでも代わりになるじゃん」と言うと「でもダンベル1個なんです…コレ、どうしましょう?」当然ながらテントの脚は4本、聞かれた所でどうにもこうにもならん(汗)
結果的に重りが必要なほど風が強いわけではなかったが、どこまでもヌケてて憎めないシンさんだった(笑)
名古屋の『夢屋』というローチャリやビーチバイクを扱う自転車屋さんなので、近い人は行ってみて下さい。シンさんは隠れて出てこない気がするが、カッコイイ自転車は見れると思います
シンさん、カズくんを大切にね(笑)。カズくん、差し入れたくさんありがとう。ごちそうさまでした
いつか、オレのローチャリが壊れたら直してくれい(笑)
(つづく)
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