出版社などに漫画を持ち込む際に連載を持っていると有利だと聞く。それはそれだけ人気(数字)を持っているという理由もあるのだろうが、経験者としての評価もかなり違うと思う

昨日話した『脚本家』と『漫画家』の間に入る『編集・構成』というポジションは、出版社でいうなら『担当』になり、担当が「◯◯はダメ」や「もっと◯◯した方が良い」といったアドバイスをしていく事で作品は良くなるし、描く側も学んでいくのだろうし、そういう経験を積んでいる=連載を持っていることにつながるのだと思う

漫画を読んで鳥肌がたつぐらい感動した事がある人もいると思うが(少なくてもオレはある)、あれはページを追っていって進めた果ての『魅せ方』も大きいし、逆に言えばどう見せたっていいわけで、その進め方が『編集・構成』なのだ

漫画として世界一の発行部数にまで上り詰めた『ワンピース』だが、それでも『ドラゴンボール』に叶わないのは圧倒的な観やすさ=コマ割りだという話しを聞いたが、確かにドラゴンボールの編集者はスゴ腕編集者としてTVや雑誌に出るぐらいの有名人である(前作のアラレちゃんに登場するマシリト氏)

これも爆発的にヒットした『北斗の拳』は、それこそ脚本家と作家が別れている作品なのでどれだけ息が合ってたのかと思えば、連載中は一度も会った事がなかったというから驚きと同時に不思議でならないぐらいだ

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『ジョジョの奇妙な冒険』の5部では、伝説とも言われるが主人公が悪モノをひたすら殴り続ける描写だけを14ページだか16ページだかで描き続けた。18〜20ページの連載でそれだけで描き続けて表現した作者もスゴイが、それをGOとした担当や編集長の度胸もスゴイ(汗)

少し前に『風の谷のナウシカ』の壮大なスケールをリスペクトしている話をしたが、自分が『描く側』になってみて、実に多くの学ぶべき事がある事に気づかされる

描く数をこなしていけば画力は上がるというのは有名な話で、確かにその通りだし、オレも苦手だった女の子の描写にだいぶ自信がついてきた(笑)

2ページ完結の『THE WILDMAN』でいかに見やすく笑いや伏線を織り交ぜていくかを考えてきたが、ここにきてまた違う漫画を描く仕事に就いて、それが活かされたり新たな発見に気づかされたりしている

今年のバイブズミーティングが終わり次第、温めていた次回作の製作にいよいよ本格的に取りかかろうと思っているが、これらの経験を存分に活かしたいし、スゴイのを描いてやろうと思っている

いつか発表できればと思うので乞うご期待である

すごいチョッパーのハーレーに乗った漫画家っていないもんな…ちょっとソレになってみたい気がするのだ(笑)

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