ガレージのエアコンが壊れてしまい、修理にきてもらう事になった

ガレージのエアコンは去年水漏れが起きて修理に来てもらったのだが、電気屋さんいわく「古い型なのでこれでも水が漏れてくるようなら、買い替えるしかない」と言っていたのだが、やっぱりダメだったのだ

が、この電気屋さんがなかなか気難しい人で、前に壊れて来てもらった時も「じゃあ、後で伺います」「何時頃ですか?」「いらっしゃらないんですか?」「何時と教えてくれればその時間は居ます」「じゃあ午後イチに伺います」なんてやり取りをしていたのに午前中に来たりして、「午後じゃないんですか?:汗」「近くを通ったんで」なんて言うような、ちょっと面倒くさい人だった

この日も午前中に一度様子を見にきたのだが「ご主人の仕事は大丈夫なんですか?」「オレはまぁ、家で仕事してるんで」「え? そうなんですか?」「実は2年程前に会社を辞めて、今は漫画家なんですよ」「えぇ? ホントですか? スゲー!」なんて会話をしていた

昼過ぎに外でトラックが来た音がして、そうかと思えば電気屋さんが部下を怒っている怒鳴り声が聞こえてくる(汗)

「バカ! ハンドル切るなって! まっすぐだって言ってるだろう!」

「だから切るなよハンドルを! まっすぐだって言ってるだろうが!!」

そして52歳だという部下のオッちゃんを連れて入ってきた(汗)

電気屋さん(以下:社長)は外に出て室外機を、部下の人は中のガレージで古いエアコンの取り外しを始めたのだが、まぁ、社長が部下に冷たい。部下が聞き返してもシカトするなんてやり取りは当たり前で、基本高圧的な命令口調。オレは仕事をしながら「(このコンプライアンスがうるさい時代に、典型的な職人気質な会社だな…)」なんて思いながら、「(普段からそんな態度だと、部下の人も大変だろうに…)」「(こういう人が辞めちゃったりするのかな…)」なんて思っていた

部下の人に「作業がうるさくて仕事の邪魔でしょう? すいませんね」なんて言われて「いえいえ、大丈夫ですよ」「なんか、絵の仕事をされてるとかで…」「あぁ、ハイ。実は漫画家としてマンガを描いてます」「へぇ〜…スゴイ! 何か載ってるですか?」となって、ガレージに積んであるバイブズを見せると「うわ〜スゴイなぁ…」なんて読み出した(汗)

オレとしては外で作業してる社長がいつ中に戻ってくるか解らないので「また怒られちゃいますよ!」と注意するのだが「ちょっとだけ♡」なんて言って、ガレージに座りこんでバイブズを広げ、読み始めてしまう(汗)

オレは正直、この時までは『10対0』で社長の方が悪いと思っていたのだが、ここで「(ん?)」となって、『7体3』ぐらいに気持ちの中で変化が起きていた

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外で作業していた社長は、いつの間にかお店に帰っていたようで、どうやら既に部下1人でも充分終わる作業まで済んだからなのかも知れない。それを知っているからなのか、部下のテンションも上がりだした

「なるほどね〜! でも、バイクの漫画なんてスゴイですね! オレも若い頃に一応バイク乗ってたんですよ!」なんて言い、オレの『風乗りジョニー号』のタンクを作業で汚れた手でペタペタ触りながら、「もうとっくの昔なんですがね♡」なんて悪びれずに言っている姿を見ると、「(…もしかして『4対6』なのでは…)」とまで思うようになってきた(汗)

オレとしてはエアコンが効かない暑さの中で仕事をしていて結構暑かったし、でも電気屋さんの方が明らかに暑いだろうと我慢していて、それでも4時間が過ぎているのに部下の人は上機嫌なので、さすがに痺れを切らし「あの〜…まだまだかかりそうですか?」と聞くと「あ、すいません。もう終わるんで!」と申し訳なさそうな返事が返ってきた

が、「あれ?」と部下の声が聞こえ、どうやら接触がおかしいようだ。パソコンで仕事をしているオレに「申し訳ありません、お手数ですがちょっとデータを保存してもらって、一度電源落としてもらってもいいですか? ブレーカーが落ちるかも知れないんで…」と言うので電源を落としてスマホを見ていると、案の定ガレージの電気が暗くなり、ブレーカーが飛んだ

「あれ?」「おかしいな…」なんてひとり言がしばらく続き、お手上げになったようで社長に電話を始めたかと思うと、数分後に社長が戻ってきた

「なんでだよ? なんなんだよ?」「いや、解らないです…」「おかしいだろ? なんでブレーカーが落ちるんだよ?」「えぇ、自分も色々調べたんですけど…」先に帰っていた社長は「(まさかオレが何かミスッたか?)」的な後ろめたさがあるようで、「そんなはずないだろう」と、ひとり言とも部下に対してとも取れる様な言葉を繰り返し、オレはオレでもう汗ダクで早く終わらせて欲しくてたまらない(汗)

で、結局、部下が配線を逆に繋いでいた(汗)

もう、社長の怒りの剣幕は凄まじく「あれほど確認しろと言っただろう!」「なんでそうなっちゃうんだよ!」「何回言ったら解るんだよ!」と、『自分は間違ってなかった』という疑いが晴れたと同時に、呼び戻された怒りで×200倍くらいの熱量である(汗)

オレはこの日の部下を見てきて「(もはや『0対10』か…)」と静観しながら、「(…っていうか、外でやってくれよ:怒)」と思うのであった

なんでオレの周りはこんな事ばかり起きるのか……自宅にいるだけでも、事件は起きるんだな(汗)

散々だったけど、エアコンが新調され、ガレージがまた一つ快適になりました(汗)

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