東京から飛行機で1時間という高知は、帰りもあっという間だった

これがバイクなら帰る道中もなかなかのビッグイベントになるのだが、あまりに手軽に帰って来れるのでそれこそ雨でも関係ないし、非現実的な世界から帰ってきた浦島太郎のような感覚すらある

今回は5泊6日で行ってきたが、それは何日で行こうが往復にかかる『交通費』は同じなのだから、せっかくなら滞在期間を長く取ろうとフンパツして行ったからだ

ヨメさんはもともとオレのような『気に入った場所に何度も行く』という一点集中型ではなく、『色んな所に行ってみたい』派だったので、オレと一緒になってからお互いの実家でもなければ接点も何もない高知や沼津ばかりに何度も行くスタイルに、見ているオレの方が違和感を感じるぐらいなのだが、今ではヨメさんもすっかり気に入っている

それはオレが行く度に感じている『向こうで人の温かさに触れる喜び』を知ったからだと思うし、それは地元の人だけに限らず、たまたま同じテーブルで意気投合したオレたちと同じ県外からの人も含まれる

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今回の何日目だったか忘れたが、同じように東京から来たという男の子の学生が「メッチャ楽しいッス!」と大喜びしていて「東京では外で呑んでいてもこんな風に知らない人と盛り上がる事なんてない」と言っていたのが印象的だった

他にも「明日帰らなきゃいけない」と嘆き「もったいない事をした」と残念がる夫婦や「日程の配分を間違えた」と後悔するカップル、「あちこち行ったけど高知が一番楽しい」というオーストラリア人まで、まぁ地元以外の色んな人の喜びの声を多く聞いた

オレの地元なわけじゃないのにそう言われると嬉しいのは、オレも最初のキッカケは同じで、楽しいから何度も足を運ぶようになったからだ。そして多分、ヨメさんも同じだと思う

難しい事を考えなければ『楽しい』のならまた行けばいいし、地元の人じゃなくて県外から来てたまたま同席した人に、いつかまた偶然逢う時が来るかもしれないとヨメさんと話した

それはオレもヨメさんも、必ずまた行こうと思っているからでもあるのだった

(おわり)

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