単価の安いライティングの仕事から、イラストを描いたりする仕事へシフトし、少し金額が上がった

次に引き受けたのが画像の加工で、印刷会社に勤務していたオレは画像の加工もできる

女優のシワを消したり、モデルのタトゥーを消したり、空を明るくしたり暗くしたり、街中の看板だけを消したりといった作業だが、漫画やライティングも含めて『描ける』し『書ける』し『画像もイジれる』のがオレの強みで、これは普通の漫画家ではできない事なのかも知れない

しかしこれもライティングと同様に『買い叩かれている』感が強く、ライティングほど安い金額ではないが、1点あたりにかかる時間とは合わない仕事が多い

それはそれだけ『人が余っている』事を意味するし、そんな金額でも引き受けてくれる人がいるからで、その背景にはプリクラで目だけを自動で大きくしてくれるような、アプリの発達が進んで色んな人が挑戦しやすく、手軽になってきている現実があるように感じた

そんな事を続けているうちに、オレの実績が上がってきて☆の五段階評価が星5つの満点になり、こちらが応募するスタンスだけではなく、依頼主から直接打診されるスカウトがくるようになった

そこで相談を受けたのがYouTubeで公開する漫画を描いて欲しいという依頼で、最初はテストも兼ねて1/4の金額だが、2回目以降は結構高額な原稿料をもらえるという話だった

悪い話じゃなかったが、オレは正直に「1回目の金額なんて全く割に合わないからコッチが泣く気持ちで引き受けるしかないし、2回目以降にも仕事が来るかなんて保証はないじゃん」と返信した

するとテストの1回目から同じ金額を払うと言ってくれたので、今度はコッチが申し訳ない気がしてきて「実は漫画家です」と打ち明け、「期待に応えられるように頑張るつもりだが、まずは何カットか描いて見せるので、気に入らなければキャンセルしてくれ」と送り、話がまとまって毎週送られてくる原稿に対し、オレが漫画で表現する仕事がスタートする事になったのだ

次の課題はこういった仕事をもっと増やして効率良く稼いでいく事で、そこに辿り着ければ在宅でありながらある程度の収入が見込める

昨日、結局人との繋がりだという話をしたが、昨日のライティングの依頼主にサイトのロゴを頼まれた時には、何度か修正して欲しいという要望がきても「(最初だから…)」と同じ金額で最後まで付き合ったし、YouTubeの漫画の依頼主にも頼まれたサイトのロゴは、費用を聞かれても1回目から通常の原稿料を掲示してくれたお礼として、直しがない一発OKなら無料でいいと伝えるとすごく喜んでくれた

どっちも顔も名前も解らない相手だが、実体験で言える事は『持ちつ持たれつ』ってやっぱり重要で、相手の反応が解らない、一方的に送りつけるメールでのやり取りなので慎重になる事も多いが、それでも信頼関係は築けそうだし、同じ思いの人は多いのかも知れない

そして、案外重要なのだという事である

(つづく)