世の中にハーレーの漫画がない事に目をつけて、自分の仲間たちとの体験を描いた『THE WILDMAN』は、ひょんな事からバイブズで拾われて連載がスタートする事になった

オレが『今できる事』として、とても有力な仕事でもあって、周りの社会の状況から、耐えず在庫を抱えなければならない物販や、競争が激しい飲食は避けたい。SNSという場所を選ばない仮想空間で知名度を上げて収益に結びつけていく事は、先を見据えてみても良い考えに思えた

まずは知名度を上げて行く事を目標に、自分のHPを立ち上げ自分のサイトで漫画の公開とブログの更新を続けながら、ハローワークに通って仕事を探した

ヨメさんとの目標の中に『大金持ちになろう』はなくて、むしろこの年齢になってシャカリキになって働くつもりはないし、夫婦二人でたまに呑みに行ったり、ツーリングに行ければ良い。土曜・日曜まで仕事をしなくたっていいし、ヨメさんが休みならオレも休みたい。しかしいくら人手不足だとはいえ、そんな条件の中年男を雇ってくれる会社は少ないし、多分これから更に無くなるだろう。ただ、長く勤めて収めていた失業手当を給付してもらえる事は、生活していく上でとても助かったし、知り合いにはもらわなかった人も多い。これは当然の権利なのだから、面倒がらずに絶対もらうべきだと思った

また、辞めてから解った事で、個人事業主となったオレ宛で届く税金やら年金やら健康保険やらが地味に痛い出費で、これは引かれた状態で給料を支給されるサラリーマンの時では感じなかった事だ。そんな現実を味わいながら、失業手当と退職金を宛にした生活を続け、自分のサイトを盛り上げていく事にも繋がる、Tシャツのデザインなんかを進めた

ゼロから始めた自分のサイトが10万件まで届いた時には、Yahoo!で『渡辺シゲアキ』を検索すれば最上位に名前が挙がるまでになった。いよいよ貯えが底をついてきたが、土台となるベースはできた事でもあり、何がキッカケでヒットするか解らんが、土台がなければヒットも何もないわけで、このカタチを持続しながら生活水準を下げないレベルまで収入を得ていく事が、次の課題になった

手っ取り早い現金収入としてアルバイトがあるが、外に出るよりも在宅で同様の収入が見込めるなら、家でできるバイトの方がより時間を上手く使えるわけで、理想は在宅である

どちらも試してみたが、外に出るバイトはやはり土曜・日曜の勤務を求められるし、世間では人手不足といっても、数少ない若い子の取り合いという印象で、所詮中年のオレなんて仕事を選べる身分ではないという現実があった

休みだろうが深夜だろうが何でもやりますなんて売り込めばまた違うのかも知れないが、『土曜・日曜は休みたいです』&『夕方には帰りたいです』なんて言うのだから、そりゃそうかも知れないし、コッチもせっかくサラリーマンを辞めといて、今また仕事に追われる生活をする事もないんじゃない?なんてスタンスだから、「頑張れば正社員にもなれるよ」なんて面接で言われても「やりたい事があるので長く続ける気はありませんが、いる間は頑張ります」なんて答えてドン引きされたりしていた

(つづく)