昨日炎天下の中、ハーレーで上野まで行ってきたが、空冷のハーレーは夏場なんてオーバーヒートとの戦いで、高齢で古いオレのハーレーなんかは、ひたすら油圧計とにらめっこをしている

エンジンをかけたばかりの針が『20』ぐらいで、これがゼロまで下がった状態で放っておくとアウトになるのだが、大した渋滞がなくても夏場に30〜40分の上野まででほぼゼロに近くなるまで下がる

1200ccなんて大排気量のバイクを風で冷ます空冷というシステム自体が、高温多湿の日本には向かないわけだが、こんな古いハーレーが今でも動くのは壊れても当時の部品が生産されているからである

解らない人の為におさらいすると、『ハーレーダビッドソン社』が作るバイクがあって、そのバイクのパーツを作る『S&S社』や『V−twin社』といった別の会社があって、こういった別の会社がたくさんある事で、充実したサポートが受けられ、需要と供給が成り立っている

だから、S&S社で作るシリンダーとクランクケースと組み合わせていけば、既にハーレーダビッドソン社では生産されていないはずの昔のハーレーが新車として組み上げられてしまうし、車検証にはハーレーではない、なんだか解らないバイクとして『車種不明』と明記され、当時のハーレーを新車の状態で乗れるし、それぐらいパーツが充実しているから、壊れても直せるし乗り続けられるのだ

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そして時代の進化でパーツが軽量化されたり丈夫になったりと改良もされているわけで、エンジン部分の連結部分の隙間を埋めるガスケットなんかも、昔は圧縮された紙のような素材から、今は液体ガスケットなんかが出て、エンジンの熱で溶けて、より密閉して隙間を埋めてくれるようになっている

ボルトとネジの弛みを防ぐ『ロックタイト』なんかも同様だが、こういった便利グッズは本当にありがたいのだが、空冷のエンジンの熱対策にも何か画期的なパーツができないのだろうかと思う

構造的にガソリンを使って燃焼させるエンジンがもつ『熱』を『冷ます』というか、『防ぐ』ためでもあるエンジンオイルだが、油圧がゼロになるという事は、エンジンの熱でエンジンオイルの油膜がなくなり、機能しない状態になってしまう(結果、エンジン内で焼きついてしまう=オーバーヒートになるわけだ)

最近注目を浴びているインテリアで、部屋に飾っている花瓶を火に投げ込めば火が消える=消化器の役割をする家具なんかがあるが、それは投げ込んで割れたと同時に周辺の酸素を消してしまう事で、『消す』というより『燃えなくしてしまう』らしい

しくみはちょっと違うけど、全然油圧が下がらない、超・強力なエンジンオイルができてもおかしくないと思うんだけどなぁ…

真夏にハーレーを乗る人なら解ると思うけど、煮立った釜の上に座っているようなもので「(あっっっっっち〜!)」と思っているが、そんな事を感じないぐらい、エンジンがそこまで熱を持たないオイルがあれば、感動すると思う

これはラジエターで冷やすいわゆる『水冷』の車やバイクも同じだし、どこかの自動車メーカーが発明して、そこからハーレー用とかに展開されてもいい

全く油圧が下がらないが理想だけど、3倍〜5倍持続するとかなら出来そうなんて素人発想で勝手に思ってしまう(笑)

夏場に渋滞にハマッても、バイクの熱を感じないなんてなったら夢のようだ

いつかそんな便利な発明が生まれる事を、切に願いたい(汗)

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