お墓参りに行った時の話である

毎度ながらお寺近くの花屋で花を買って、お寺で線香を買って、桶に水を汲んで爺ちゃん婆ちゃんのお墓を掃除した

ヨメさんがタワシとスポンジで洗っている間に、オレは水場に戻って湯のみと花を活ける入れ物を洗うのがいつもの流れで、この日は桶に水を入れてヨメさんに届ける作業を三往復繰り返し、暑さと空腹でヘバッていた

当然ながらお墓を洗えば周りは水びだしになってしまうので、隣りの知らないお墓に自分たちの荷物や線香が濡れないように置かせてもらったが、ひととおり掃除が終わった後、その知らないお墓の湯のみも汚れていたのを見たヨメさんが「一緒に洗ってあげよう」と言い、水を替えといた

道具を片づけていると、水場に知らないお爺さんが来ていて、足が悪いようで両腕とも松葉杖を使いながらなんとか桶に水を汲もうとしている

「大丈夫ッスか? できますか?」と声をかけると「ありがとうございます。大丈夫です」と言うが、両腕が松葉杖の状態で水を入れた桶を持つのはキツかろうと思い「お墓はどこです? オレが持ってきますよ」と提案した

「本当ですか? 申し訳ない。あっちに花やお供えものもあるんです」と言うのでついて行くと、車椅子がポツンと停まっていてどうやら車椅子でここまで来て、そこから松葉杖で歩いてきたようだ。座っていた座席には2つの花束とお供えものが入った2つのビニール袋が置かれていた

松葉杖で何往復するつもりだったのか、オレらが運ぶからお墓の場所を案内してくれと伝え、ヨメさんと二人で荷物を全部持って、お爺さんのお墓参りも手伝ってきた

日本は、世界で『ビザがなくても外国に行ける(=入れる)国』として世界単独1位で、その数は190カ国にも及ぶ(2019年現在の話ね)

通貨や経済が安定している理由も大きいが、要はそれだけ世界から『信用されている国』として認められているわけで、これはスゴイ事である

震災に悲しみながらもちゃんと並んで支援を待つ姿や、ワールドカップで負けても泣きながらゴミ拾いをして帰るサポーターの姿が海外で話題になり、選手のロッカールームには綺麗に分別されてまとめられたゴミ袋と、現地語で「ありがとう」と書かれたメモだけが残されていたというのは有名な話だ

近年増えている海外旅行客がそういった知識も持った上で日本を訪れ、実際にゴミが落ちていなかったり、とても親切にされたというクチコミが広がり、これからもますます国際化が進むのだと思う

それは自分たちにとって誇りに思っていい事だと思うし、当たり前のようにできる民度の高さと、自分が『ジャパニーズ』でよかったと思う

日本人の姿に影響を受けて、ゴミを拾って持ち帰る国のサポーターが増えてきているというし、そのキッカケを作ったのが日本人である事は素直に嬉しい

どこかの国から『清掃員の仕事がなくなるじゃん』なんて意見も出ているらしいが「(そうゆう事じゃねーんだよな:笑)」と思うし、そういう国には一生解らないのかも知れない

どこかの国が不買運動だとギャーギャー騒いでいるが、カメラのシェアはほぼ日本製だと言うし、「じゃあ内視鏡無しで手術しろよ」なんて突っ込まれて「え? それも日本製なの?」とそこで初めて知るような、ココ一番のキモとなる精密機器は日本製が多い。先進国である日本は、ここ20年は目立った発展がないと思われていたが、他の国では作れない技術を追究し、ちゃんと川上に向かっていたわけで、あんまり好き勝手やってると川の流れを変えちゃうぞ?と言い出した事で、普段ハッキリ意思表示を示さないスタンスの日本を「やっぱり恐ろしい」「ウチも気をつけよう」と周りの国が見直しているとも聞いた

別に他の国はどうだっていいが、オレは日本人でよかったと思うし、日本人だから解る・気づける『人の心』を大切にしたいと思う

そこはハーレー乗りとか関係なくて、むしろ「(そういうヤツがハーレー乗ってるなんてカッコイイじゃん)」ぐらいがいい

昔、道路にクギが落ちているのを見つけて「(こんなの踏んだら一発でパンクじゃんか)」と拾ったが、空き缶として捨てるわけにもいかず、捨てる場所が見つからなくて自宅まで持ち帰ってきた事があったが、ハーレーに乗ってない時こそ気遣いができるタフな人間でありたいと思うし、ハーレーに乗るジャパニーズとして、カッコよく生きたいと思う

別に狙ってやってるわけでもないし、偉ぶるつもりもないが「(あぁ、こういう事って大切なんだな…)」と思ったし、このブログを読んだ人の何かのキッカケになればと思う

誰にも気づかれないが、ポケットに拾ったクギが入っている。その理由を聞かれて解った時がきっと『ハーレーに乗る日本人の心』なのだ