ヨメさんと呑みながら最近の仕事の近況報告をしながら歩いた

最近新たに増えたYouTube用のマンガを描く仕事は、まず脚本家が書いた原稿を渡され、そこで初めて登場人物のキャラクター設定や具体的なシーン、構成なんかを考える(顔の特徴や半袖・長袖の季節感、セリフにマッチする構図など)

おそらく正解がないようなもので、どうやって表現するかはそれぞれだし、腕次第という事になるのだろう。オレにしてみれば『高級そうなブランド財布から千円のピン札を取り出した』という原稿を「ココはカットしていいですか? 文章としてセリフで起こすよりも、描いて表現した方が伝わり易いと思うんですけど」なんて交渉して省いたりするが、偉そうな事を言っといて残念な仕上がりだと『カットしない方が良かったですね』なんて言われかねないわけで、そこはやはりしっかりした精度が求められる

次に問題になるのがコマ数で、『THE WILDMAN』はバイブズの誌面での見開きなので2ファイルになるのだが、YouTubeでは1コマずつ描くスタイルで『合計20ファイル前後』と決められている

実は『THE WILDMAN』はコマ数にすると平均して25コマぐらいになるのでコマとしては多いぐらいなのだが、ページとして2ファイルに描き込んで納品するバイブズと、1カットずつ1コマ単位で約20ファイルを納品するYouTube用ではスタイルが異なり、いちいち複数のコマを開いて進めながら描くYouTube用の方が描きずらい(汗)

また、単色である黒1色の『THE WILDMAN』と違って、フルカラーで表現する為、色入れも大変で時間がかかってしまう

「(もっと早く描けると思うんだけどな…)」なんてコツを探しながら描いていて、「遅くなってすいません」と納品すると、直しも入れられずに採用されたりするので「(あれで良かったんだ…)」と思うし、間髪を入れずに次の原稿を渡されたりもして「(もう次!?)」と驚くぐらいである(笑)

ただ、単価はすごく良くもあって、少々無理でも引き受けたいとも思う。オレはある日突然漫画家になったようなヤツなので、普通の漫画家さんのようなアシスタント経験などがなく、完全自己流だ。勉強しながら描いてきた『THE WILDMAN』と違い、毎回違う脚本から新しく設定して1つのストーリーを描くこのスタイルは、とても勉強になる。要は『単調な流れのまま最後まで続くような話』になってしまうか、『メリハリがある話』に描けるかのテストみたいなものだ

『THE WILDMAN』とは別に描こうと思っている2つほど温めているネタを、どういうカタチで描くかを考えていて、『THE WILDMAN』と同様に従来のマンガの形式にこだわるか、YouTubeのような1カットずつの描き方で、フルカラーで描くかでも迷っている。

言える事は『THE WILDMAN』を3年描いて、腕は上がってきているからYouTubeでも採用してもらえるのだろうし、この仕事も無駄ではなくきっとレベルは上がっていくのだ

そんな事をヨメさんと話しながら呑みに行って、帰りに冷やしうどんを食べて帰ってくるのであった(笑)