ハーレーにも色んなハーレーがあって、モデルや年式の違いによるものとはいえ、みんなハーレーなので「すごいハーレーだね」は「すごいトヨタだね」と同じ使い方にもなるわけで、考えてみれば不思議な、面白いバイクだと思う

旧いモデルから新しいモデルまでカタチはさまざまだが、形がそれぞれならば乗っている人もそれぞれ違うわけで、ツインレイクミーティングに参加した話しをしたが、同じ歳のナオキやギンちゃん、マツのハーレーもそれぞれ違うし、個性があって面白い

マツがオレのハーレーを跨がっていい?と跨がってみたのだが、みんなから「スゲー似合わない」と酷評だった

今度はオレがマツのハーレーに跨がらせてもらったのだが、やっぱりそれはそれで似合わない(笑)

ショベル乗りでもあるカバン屋のモッチーが言う、『ハーレーはその持ち主が一番似合う』という名言(?)に、オレも全く同感でそう思う

他人のハーレーに跨がっても、やっぱりどこか違和感があって、どれも持ち主が一番似合うと思うし、それだけ形が違うわけで、実に面白い、不思議なバイクである

マツはツインカムのハーレーだが、左右にはサドルバッグ、後ろはキャリアの荷台にコンテナBOXを積んでいるので、物凄く荷物の積載が早くてキャンプツーリングに特化し、便利そうだった

自分のハーレーの事を「クソバイクだ」なんて言うけど、フロントには正面から来る風を防ぐ風防もあって、これならかなりの速度で走っても安定して走れるだろうし、オレはヨメさんを乗せて朝出発し、1日中走っても大阪で夜になってしまったが、もっと全然先まで快適に走れそうである

荷物を一切積みたくないギンちゃんは自分のハーレーと付き合う為にリュックを背負うし、そんな荷物を積みたくなくてもキャンプツーリングにはハーレーで来るという姿勢が非情に面白いし、カッコイイと思う

逆にナオキはショベルに今回キャリアを自作してきていて「テストも兼ねて積んできた」と言っていたが、ステンレスでしっかり作られたキャリアはビクともしない頑丈さだったし、そこまで頑丈に作る為の素材選びも構造も、そうしなければならない理由を多分ナオキは知っているし、それはきっと、ずっと乗ってきたからこそだ

これはすごく大事な事で、どんなにイジッていてもバイクだから動かなきゃ意味ないわけで、オレとしてはピカピカのショーバイクよりも、ノーマルに近かろうが実用面を重視してイジッたマツのバイクや、武骨なぐらい頑丈さ重視で作ったナオキのバイクの方が「(スゲェな)」と感心するのは、その人の走ってきた果ての結論みたいな形が垣間見えるからである

オレのハーレーを知らない人が立ち止まって眺めていったり、車に並走されて写真を撮られたりするのは確かに嬉しいが、昨日・今日このカタチになったわけではない

今から約25年前の買ってからまだ間もない頃の超・貴重な写真が出てきたが、変化していく過程がわかる貴重な資料でもあり、オレ自身もとにかく若い(笑)

買ったばかりの頃。漫画に描いた通りの形で、今思えばコレはコレでカッコイイのだが、前のオーナー感が強くて『自分のハーレー』になってない気がして、早くイジりたくて仕方なかった。
これも漫画に描いた通り、余ったパーツを使って自分たちで改造し、トンチンカンな形でもやっと自分のハーレーになってきたと気に入っていた頃。後ろはジミー(笑)
ブルの店でのフルレスト後。フェンダーもタンクもまだ違うがアタマの中では完成図はできていて、あとはソレに必要な予算と相談しながら少しずつイジった
ほぼ今の状態。ヨメさんと2ケツしつつ荷台も残すとなると、昔の純正に近いこの形が最適で、逆にこの形以外はイジれないのでフェンダーチップなどドレスアップの方で改造するようになる
セルキットを組んだ現在の最終型。1台のバイクに乗り続けるとこうやって時系列に沿って変化が見れるのは面白いし、感慨深くもある(笑)

今とカタチが全然違うオレのハーレーは、当時120万で買った(それでもハタチとかだったので確か最長の6年ローンだった:笑)

リジッドのショベルで「安ッ!」っていう声が聞こえてきそうだが、25年以上前の話で、納車した帰りはキックギアが欠けてアクセルワイヤーも切れてレッカーで納車したし、結局今のこのカタチになるまでかかった総額は600万〜700万近くかかっていると思う(我ながらアタマがおかしいとも思うが)

当時「一生乗る!」と決めて自分と同じ歳のハーレーをやっと見つけて買い、コイツと一緒に年をとっていければ、いつかジジイになった時のヨボヨボのオレと、ポンコツのコイツとのコンビはきっとカッコイイだろうなと思った

だから(コイツで四国一周をする為には)、(コイツでヨメさんも乗せつつ二人分の荷物も積むには)、(コイツで故障やトラブルをいかに回避するには)とセットでモノゴトを考えるし、それまでに何万回キックを踏み、油まみれになって直し、雨に降られて泣いて、寒さで震えただろうか(笑)

昔は別にオレのバイクに人が興味をしめす事なんて今ほどなかったし、バイクを褒められるのは嬉しいが『今の結果』を見ているわけで、本人にすれば『ずっと乗ってきたからカッコイイ』方が嬉しい。例えば、今の状態のコイツを先月買ったとしたら、それで褒められたとしても『バイク屋さんの腕』でしかないのだ(笑)

そういう走ってきた裏や歴史も垣間見てオレは他人のハーレーのカッコ良さを見ているし、持ち主とハーレーとの関係こそなんてバイクはあんまり無いと思う

真冬でも鼻水を垂らしながら「空冷のコイツには良いんだけどなぁ」なんて思ってるし、最近の暑さで去年の猛暑を思い出してビビリ始めているが、これだけ乗ってきても天気が良い空いている道を1人で走っているとニヤけてしまう時がある(笑)

オレは自分のハーレーが「一番カッケー☆」と思っているし、それに乗ってる時の自分は「超カッケー☆」と思っているオメデタイ奴だが、ハーレーの調子が悪ければビビッて心配するし、近所迷惑にもとても気を使う。ハーレーに乗ってない時でもコイツと付き合っていく為に近所付き合いは重要な事だし、おかげで色んな事に気がつけたとも思う。そして何よりハーレーを通じて出会った人は数知れない。自分が過ごしてきた青春時代から今もずっとで、これからもきっとだ

そう思うと魅力なんて測り知れないと思うし、じっくり付き合えば色んなシーンに連れて行ってくれる、こんな魅力を持つ乗り物もまた、ハーレーだけなのかも知れない

ガタガタでベコベコのナンバープレートは、この先もっとボロボロになっていくのだろうと思う。ハーレーで一番カッコイイのは、ココなのかも知れない