『力で解決党』のギンちゃんと同じ様に、マツがオレと同じ歳に見えないのは薄毛だからだ(ツルツルじゃなくて、パヤパヤ残ってるあくまで薄毛なので、ハゲというと怒る)

だからいつも帽子をかぶっているのだが、ツインレイクミーティング初日、あまりに暑くて汗ダクになっても帽子を取らないので「髪に良くないよ」と言うと、そこからは開き直ったかのようにずっとムキ出しだった(笑)

服装もずっと半ソデのTシャツに短パン姿のままで、それこそ夜中にマモルさんの店で呑んでいても、マツは夜中2時過ぎの最後までそのスタイルのままだった(店と言っても車の前にテーブルが並べられて、そこで呑んでいるので『外』である)

昼間こそ暖かい日だったが夜中に外で座って呑んでいれば普通に寒いわけで、オレはもちろん着込んでいたし、ダウンを着ている人すら見かけるのに、マツはずっと半ソデのTシャツと短パン姿のままで、何度も「寒くねぇの?」の聞いたぐらいだ(汗)

要は『相当な暑がり』なのである

バイク乗りとして冬場の防寒対策は切っても切れない問題の中で、最初のベースの造りが違うのだから、羨ましくもあると、そんな話で呑んで盛り上がったぐらいなのだが、ただ、ウラを返せば、「(じゃあ、昼間は相当暑かったんだろうな…)」になるわけで、かなり我慢して帽子だけはかぶっていた事になる(笑)

翌日起きてきたマツはやっぱり半ソデのTシャツに短パン姿のままだったが、しばらくしてから思い出したように長袖のパーカーを引っ張りだして着た

あきらかにもう寒くないし「(何故このタイミングで!?)」と思ったが、暑い・寒いよりむしろ「せっかく持ってきてたのを思い出した」程度の感覚だったのだろうと思う(笑)

そんなマツは独りで来ているのにテントはもちろん、タープまで持ってきていて、ツインカムのハーレーにはサイドバッグとして左右にケースがあり、後ろの荷台にはコンテナのBOXを積んでいた

どれもが箱なのでポイポイ収納していって片づけが早く、あっという間に帰る準備を終わらせてしまう

一通り片づけた後に、ハラが減ったというオレに「蕎麦を作ってやろうか?」と言い出し、「もう片づけちゃってるし、いらないよ」と断ったが、再びあっという間に必要な道具だけを出すと、蕎麦を茹でて食わせてくれた

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「(キャンプで何故蕎麦なのだ?)」とも思ったが、別の容器にめんつゆまで入れて、別の袋には揚げ玉まで持ってきていたので、きっとマツのコダワリなのだ

オレも以前UTCで仲間たちに親子丼を作って食わせた事があったが、行平鍋では1人に1つしか作れない為、人数分を用意するのがとにかく大変で、美味いと大盛況だったものの、二度とやらなかった(笑)

当時はダッヂオーブンが流行った時代で、アメリカのキャンプ道具として注目されたが、あんな重たいモノをバイクに積む訳にもいかず、「日本人なら和食だろ!」と奮起したのだがキッカケだったが、わざわざ100円ショップで和食の食器と行平鍋を買い揃えてハーレーに積み、めんつゆをベースに鶏肉を煮て三つ葉まで添え、味噌汁まで作った(笑)

そんなオレにとってマツの『ラーメンではなく蕎麦』というコダワリは、自分にも似ているようで、全然アリなチョイスだったのである(笑)

マツの作ってくれた蕎麦は美味かったし、蕎麦も含めた道具の積載に、マツが昨日・今日乗ってきたわけじゃないハーレー乗りの、キャンプツーリングの経験値を見た気がした

キッカケはみんな、同じ歳が集まる『48キャンプ』だったが、今回はみんながバイクで来て、同じ環境の中で色んな話しができた

それが今回のツインレイクミーティングで、一番楽しかった事なのかも知れない

つづく*****

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