出発して早々に電装系トラブルに遭ったオレとロナウドは、歩道にバイクを乗り上げて原因究明の為に奮闘していた

ロナウドが六角レンチを忘れてきたと言い出し、オレの道具を出さなければならない

しかし、オレの道具は「どうせ使わないだろう」と荷物の一番下に入れた為に、全ての荷物を降ろさなければならなかった(汗)

「(出発して15分しか経ってないのに……)」

本来目的地に着くまで荷物なんか開けたくないし、逆にそれぐらい頑丈に縛っている

なるべく開けたくないからこそビニールシートを丸めて縛ったりして急な雨でも簡単に対応できるように工夫したのだが……

それをここで広げて終わったらまた戻すなど、超・面倒臭くてテンションもダダ下がりだが、今の状況はそれしか方法がない(泣)

事実、六角レンチだけではなく、バッテリー以外で疑いの高いレギュレターも予備は持ってきてないと言うし、オレは積んできていた

ETCのインジゲーターのランプを復活させる為には飛んだヒューズの交換が必要になるが、ETCのヒューズは1Aと一般的には使われないほど極小のアンペア数なので、どのバイク屋でも売っているわけではなく、ロナウドも用意していなかったがオレは積んできている

ここは自分の道具を出すしかない

あきらめて荷物を下し、工具と予備パーツを出した(泣)

六角レンチでバッテリーケースのフタを外し、テスターで電圧を測る

エンジンを切った状態で計測してみると9V。12Vのバッテリーでこれでは少ない

「やっぱり原因はバッテリーか?」

念のためにネットで調べてみると、9Vではバッテリーが死んでいる状態のようだ

次にエンジンをかけた状態で計測してみると、数字がハネ上がった

アクセルを開けると20Vをも超えてしまう「これはどうゆう事?」

数字が正しいとするなら、本来そこまで電圧が上がらない為にレギュレターがあり、制御してくれるはずのレギュレターが機能していない事になるのでは?

「バッテリーもレギュレターも死んだって事か?」

しかしバッテリーは出発前に充電器を使って充電してきたらしく、ロナウドはまだ納得がいかないようだ

次に疑ったのはテスターで、もともとカード型の簡易テスターなのでテスター自体が壊れた可能性もある

「ACじゃなくてDCの設定で測っていいんだよな???」いろいろ混乱してきたので2人で状況を整理した

ロナウドのバイクに積んでいる12Vのバッテリーは、国産の原付バイクと同じタイプだ

セルが付いてない、キックのみだからそのサイズで充分だし、バイク屋さんなら何処ででも売っている

一般的なバイクの新品バッテリーは使う前に充電が必要だが、需要が多いからかこういった原付のバッテリーはすぐに使える状態で販売しているケースも少なくなくて、実際オレも昔、四国一周をしている最中に山の中でバッテリーが死んで、立ち寄った町バイク屋さんですぐに交換して復活させた経験があった

時刻は朝9時で、連休初日の今日なら10時には開店するバイク屋も多い

理想はバイク屋さんの開店と同時にバッテリーを交換し、場合によってはオレの積んできた予備のレギュレターも交換すれば復活するはずである

調べてみると2つ先の信号を曲がった所にバイク屋がある事がわかり、やはり開店時間は10時からだった

1時間待たなければならないが、なんとかなりそうである

待っている間に改めて確認しようという事になり、ブルに電話して状況を説明したり、ナチュラルスチールワークスの田邊さんに電話して教えてもらったりした

集合場所である海老名SAに向かっているダニエルにもトラブルで足止めを食っている事情を話したいのだが電話に出ない

多分走っているのだ

少し先にガソリンスタンドが見えた。可能性は低いが原付のバッテリーを置いているかも知れない

ETCのヒューズを交換しているロナウドに「ちょっと歩いて聞いてくるわ」と声をかけ、オレはガソリンスタンドを目指した

*****つづく