昨日月曜に更新したワイルドマンは、先月号のバイブズで掲載した話だが、実はこの回はとても苦労した回で思い入れがある回だ

実際の話で良い話だと思ったし、先月号=GW前なので、これをバイブズで読んでくれた人が「キャンプにでも行きたいな」と感じてもらえればなぁという願いもあって、先月号の題材に使った

ただ、ろうあの子たちとのふれ合いで、とてもデリケートでもあるので、描く側のこちらの思いが正確に伝わるだろうか?という不安も大きくて、本当にバイブズに納品してから初めてボツと言われるんじゃないかとヨメさんとヒヤヒヤだった

なので観てもらえば解ると思うが、前半に登場する悪ガキ3人組と、兄妹のタッチは猛烈に異なる

これは障害者の方を決して軽視している訳ではない事の意味を込めてで、誤った解釈をされない様にすごく気を使ってあえて描き分けた

この他にも実はすごく計算し尽くしていて、兄妹のふれ合いからキャンプの良さを知ってもらう為に、後半酔い潰れて寝てしまうシーンが必要なので、ビッチは最初から酒を呑み続けている必要があり、キーワードとなるパチンコを作る為のゴムを出す為に、長髪のビッチは必要だったし、腕まくりをして最初から髪の毛のゴムを見せる必要があったのだ

また、後半は夜のシーンが多くなる為、ジョニー以外のメンバーは髪の毛の色が入っていない、暗闇に同化しないキャラである必要があって、なので長髪でもロッキーやジミーはNGだし、ビッチ以外ではロナウドを採用した

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お父さんは存在だけが解れば顔は必要ない情報なので、顔を見えない様に描き、最後のオチでは握手のアップだけで終らせたかったので、お互いの『手』だけが誰の手なのかを解りやすい様に、ジョニーは登場からファイヤーパターンのロンTを着せていた

他にも、同じサッカーボールでもコピーを使って横着しない様に1個ずつ別々で描いているし、麻呂顔は初めて線画を入れずに陰影だけで表現したが、この手法にエライ時間がかかった(笑)

夜の星空も、暗いながらも明るい空の部分もあって、それを表現してキャンプの夜の醍醐味が伝わればと思ったのだが、さてどうだろうか…

兄妹とのふれ合いを通じて、キャンプでの特別な時間の使い方を表したかった今回の回、それだけでは『笑い』は起きないので前半悪ガキ3人組とのバトルからスタートした

2ページ完結で違和感なく全てを収めるのに苦労して描き上げたが、デリケートな題材でもあるので最後まで不安だった

無事に誌面で掲載された時はホントに嬉しかったし、この号ではワイルドマンの別の話での投稿も載せて頂き、とてもありがたかった

独学で試行錯誤を繰り返している中で、これはかなりレベルが高い自信作かも(笑)

 

現在来月のバイブズ掲載分がもうすぐ描き上がる

次回もきっと、面白いはず!…です

乞うご期待!

 

 

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