ハーレーともう1台の『足』となっているTWのウインカーが点かなくなっている問題を解消すべく、昨日バラしてみました

リレーや配線だったら厄介…でも右側は点くって事は、単純なバルブ切れの可能性の方が高いだろうな…まずは外して左右を入れ替えて点けてみるのが一番手っ取り早いという事で、外して開けてみる事に

うーん…酸化が酷い……ガレージで室内保管なんだけど、どうしてもこういったウインカーの中って、配線の穴から雨水とかが入り込んだままサビとかになってしまうんだろうな……で、左側のウインカーはバルブもソケットも外せたものの、右側のウインカーはソケットが外せない……

酸化とサビが進んでくっついてしまっていて、極小ネジのネジ山自体も潰れてしまっている……これはマズイ雰囲気

ホームセンターで売ってる様な簡単なドライバーセットで、ジャストサイズのプラスドライバーで回すが、ナメ始めてる……ちゃんとネジ山を噛んでくれる様に押しながら回す…ビクとも動かず、ナメは進む……1サイズ上のプラスドライバーに上げて更に押しながら回す……やっぱりダメで力が伝わらない

小さいネジだし場所もウインカーの中で狭いし、そういう事も原因なんだろうなぁなんて思いつつ、何とか外さなければ……

で、春先や秋頃に使うために以前買ったメカニックグローブ、でも全然ダメ

滑ってしまって力なんかもっと伝わらない……

素手でやった方がまだマシなぐらいで「なんだよコレ意味ないじゃん」なんて思いつつ、ハーレーに積んでる車載工具の中から別のグローブを出す

コイツは熱でも耐えられるからと積んでいる(多分豚革)グローブ、確かホームセンターで100円とか200円とかで売ってるチョロイヤツだけど、こっちの方が全然マシで、まだ滑らないし力は伝わっている感はあるけど、一度ナメてしまったネジ山は、なかなかそう簡単には動かない

それならば……とハーレーの車載の中からネジザウルスを出して使ってみる

これはペンチの内側に色んな角度で溝が切ってあるので、ナメてしまったネジを外すのにはもってこい……の、はず

でもウインカーの中という狭い条件と、丸ネジという咥えにくい極小ネジという事もあって、本来の力の50%も出せないのか、コレでもダメ

いよいよヤバイ……

(教訓1)これがハーレーで家じゃなくて出先の外だったらどうするか?

とりあえず別のドライバーを探してみる

家の工具箱の中から見つかったのがコレ

ダルマ。大きいから車載に積むのは不向きな為、自宅の工具箱に入れてあるのだが、コレならどうだろうか……なんと回ったんです。素手で…

やっぱ力がダイレクトに伝わる形状というか、違うんだなぁ…なんて思いつつ、深追いしてネジ山をダメにしていく前に、工具を変えてみるといった的確な判断って重要なのかもと気づかされました

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やっと外した極小ネジ。酸化がひどく、これをこのまま戻して使うのはちょっと…そもそもナメてしまった方はどう考えてもナシだろ

スプリングワッシャーは使えるっちゃ使えるのかも知れないけれど、これも一緒に交換するべきだろうなぁ……

しかし自宅のネジのストックをひっくり返して探してみても、こんな極小ネジは無い……

これは全部ミリネジ。かなり小さい丸ネジや皿ネジも入っていたけど、ここまで小さい極小ネジは無い…ウインカーの中で使う、もはや精密機械レベルのネジになると、予備として使える同じサイズなんて持ってない事を知る……

一応ハーレーに積んでる車載のインチネジだけのケースも見てみるが…やっぱり無い

むしろこっちはある程度の大きさのボルトしか入ってないし、種類自体が少ない

(教訓2)基本自分のハーレーはほぼインチネジを使ってやってもらってるはずなので(中にはミリネジ&インチネジを混ぜて使われるショップもあって、コレがトラブルが起きた後に非常に困る……)、車載はインチネジしか積んでないが、『ハーレーのパーツではない』バッテリーの端子のネジやこういったウインカーの中はミリネジになり、しかも小さい物だと予備が無い…車載工具の中には10mmだけは入れているが、予備の極小ネジまでは無い。このタイプのウインカーの様に極小ネジでソケットを固定してアースを取っているタイプは、予備が無いならこの時点でお手上げになる。ウインカーなんか最悪点かなくたって走れるけど、こういった極小ネジって、案外キモとなる重要な場所に使われてたりするのかも……

 

せっかく外せたのに…参ったなぁなんて思いつつ、ガレージの中をあちこち探していると……あった!

これは何の時のパーツだろ…多分金具は同じ様なバルブを挟んで固定するクリップだから、きっと電気系のパーツだったんだろうな…これについていたネジがドンピシャだったので一安心。断捨離も大事なんだろうけど、何でもかんでも捨てずに、何が役に立つか解らないやと痛感する

予備のバルブを確認。ハーレーは前後共にシングル球でTWはフロントだけポジションが点くダブル球(都内でガンガンにスリ抜けする為、車のドライバーが気がつき易い様に、かといって昼間っからヘッドライトを点けていたくないので、TWの方は基本昼間はポジションランプだけ点けっぱなのです)並列と凸凹とあるけどどちらも持っていたので助かった…また買っておかないとなぁ……

バルブ切れだったけど酸化もよろしくないのでワイヤブラシでソケットと中を磨く

これは確か100均とかで買った様なチョロイのだけど、これで充分

消耗品扱いとして割り切って、ダメになったらまた100均で買う

キレイに磨いて仮留めしてちゃんとアースが取れているかを点灯させて確認

全て正常に作動するかが確認できたら、戻して無事作業完了。あぁ、よかった

 

これがハーレーで、出先で、それも四国一周とかしてる最中だったらどうしたかな…と考えた

まぁ、ウインカーぐらい最悪点かないまま走り続けるんだろうけど(出先のトラブルは深追いせず割り切る判断も大事!)、以前四日市辺りでレッカーで東京に帰って来るハメになった事もあったし、愛知県の岡崎のテッちゃんに救われた事もあった

以前バイブズの植村さんが「バイブズミーティングに来る連中達なんかは百戦錬磨だ」と言っていたのが印象的だったのだが、自分もソコを目指して行きたいなと思う

正直ヒトのバイクは解らなくてもいいけど、自分が乗り続けてきたバイクぐらい、自分で何とか治してピンチを切り抜けたいし、切り抜けて行く事ができてこそカッコイイと思う

なんちゃって系にはなりたくないな……

自分が積んでいるハーレーの車載工具…これでそれがどこまで叶えられるだろうか…たかがTWのウインカーの修理だけど、勉強になりました

きっとハタチの頃の自分じゃこうはいかなかっただろうし、ゆっくりとでも進んでいるんだとも思う

自分のペースでそこに向かって頑張っていけたらなと思います

 

 

 

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