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新企画『小説 四国一周ひとり旅』はいかがだっただろうか?

当初「マンガの原案だし、面白いと思うんだけどな…」でスタートしたのだが、それが解っていただけるぐらいネタ満載だと感じてもらえたと思う

そして、マンガでは2ページで完結する為に、マンガ化するなら少なくても8話〜10話分ぐらいになってしまうだろうなと思い、さすがにそこまで長期に引っ張る事は難しいだろうと思っていた

逆に文章だけにする事でカットする必要もなくなり、余すところなく伝えられたわけだが、プロローグ4話、前編6話、中編7話、後編7話、エピローグ3話と合計して27日分にも渡り、本当に本一冊分に匹敵しそうなクラスの長大作になった事に我ながら驚いた

小説化した分だけ、文章としてちゃんとその時の場面や情景が伝えられているかが最後まで不安だったのだが、さて、いかがだろう……

 

自分の人生初のひとり旅を一言で現すなら『大変だった』(「そりゃそうだわな」という声が聞こえてきそうだが)

でも物凄く充実していたし『もっと早く挑戦していればよかった』とも思った

それまではマンガの通り、ずっと仲間たちとUTCという大きなイベントを毎年続けてきたので現実的には叶わなかったのだろうが、それぐらい自分には衝撃であり、新鮮だった

事実、帰ってからすぐに「絶対来年も行こう!」と誓ったぐらいリベンジに燃えたのだが、その年に今のヨメさんと出会い「一緒に行かないか?」に変わる

以来ずっと今日まで夏は四国一周を続けているのだが、それは夫婦二人であり、ひとり旅はこの時一度きりの、最後になってしまった

これから先も今回書いたようなスケールの大きなひとり旅は単独ではなかなか難しいのかも知れないし、そうなるとやはり一回限りの貴重な体験だったのかも知れない

 

まだ20代前半の若い頃、ブルやビッチは梅雨時になると北海道に渡り、一ヶ月近くも旅を続けていた

その姿はサラリーマンだったオレには羨ましく見えたが、年を取ると今度は逆転し、勤めが長く仕事が安定したオレは、そういう自由な時間が増えた

 

ひとり旅をしてみて、『どっちが良かったのだろう』と思った事がある

若い頃、時間はあってもお金は無い貧乏旅行を続けるか、ある程度落ち着いた年齢で金銭的にも余裕を持てる今だから良いのか……

ちなみにこのひとり旅の時にかかった費用は、10万でギリギリ足りるか・足りないかぐらいだった事を記憶している(*ただし高速代はETCなので別途)

結論は『どちらも良い』のだ

どちらもそれぞれ良さがあって、肝心なのは『やるか』『やらないか』なのだと思う

 

安易に薦めないが、少なくてもその事実を一度でも体験して知ったオレは、知らない人より得だと思う

オレ自身が出発前に「自分には向いてないかも」と迷ったように、行った所でどうして良いのか解らず、本当に向いていない人もいるかも知れない

でも『やってみて向いてない』と知るなら、それはそれで良い経験だとも思う

 

ひとりじゃなくたっていい、夫婦二人でも、仲の良い野郎同士でも親子でも何でも

宛のないざっくばらんの『旅』は、きっと貴重な体験となり、良い思い出に残ると思うのだ

 

オレの体験談を他人に話すと、ほぼ100%と言っていいぐらい「そういうの憧れます」と言われる

それはバイクを持っている人はもちろんだが、バイクを持ってない人からでも同じセリフを聞くわけで、バイクを持っている人なら行こうと思えば行けるのである

 

それは非常にもったいないと思うし、もし行かないまま年を取って「若い頃行っておけばよかった…」と後悔するか「若い頃行ったのが楽しかった…」と思うのかなら答えは出ているし、それはちょっとした勇気とキッカケなのでは?と思う

オレは日本が大好きだし日本人でよかったと思っているが、こんな安全で美味しいものがあちこちにあって、人情味溢れる人があちこちに居て、眺めの良い景色もいっぱいある国なんて他にないと思う

とんでもなく恵まれた場所で暮らしているのである

 

もうすぐ暖かい春が来て、夏になる

オレは今年もヨメさんを乗せて四国を一周する

あれから3回東京から自走してチャレンジしたが(1回目は帰りに四日市でバイクが壊れてレッカーになり途中から電車と高速バス、2回目は雨で足止めだらけ、3回目でやっと全ての条件に恵まれた)2ケツで旧車ではどんなに頑張っても1日で到着する事は困難だとわかり、それからは徳島までフェリーである

「今年はそういう事に挑戦してみてもアリかもな…」というキッカケになれば、苦労して文章にした甲斐もあるし、オレも嬉しい

そんなチャレンジをしてみる年があっても良いと思うし、1つの選択肢として加えて頂ければ幸いである

 

明日最終回です*****