一部メールの紹介をします(*紹介しきれない方、Twitterで頂いた方はごめんなさい。でもちゃんと読んでます。)

→シゲさん、
ザ☆ワイルドマン100話 到達
おめでとうございます!

朝から配信が来てたけど、すぐに読むのがもったいなくて、この時間まで待ちました。
「とうとうウェブ版最終回やわ~」と、しんみりするかと思ってましたら、今さわやかな気持ちです。
なんて素晴らしい100話目!!
読み終わって、拍手しました。

そうです。ハーレーに乗っているんです、私たちは。
ドキドキしながら初めて走り出したときの あの鼓動、風、青い空
案ずるより乗るが易しで、どこまでも私を運んでくれたハーレーダビッドソン☆
あの日感じたときめきを思い出しました。

シゲさん、私も走りだそう
NEXT STAGE へ

どうもありがとう☆

 

→お疲れ様でした!
ラストカットの数コマは本当に感動しました。
どこかで会ったときは是非酒でも奢らせてください。

 

→シゲアキさん、カヨコさん。
一区切りお疲れ様です。
でも、いつも思っていたのですが、ブログも充分マンガに匹敵するネタ満載ですよね!
これからも面白くて、そして優しさが伝わってくるブログ楽しみにしてます。
当面マンガ毎月のVIBESで楽しませてもらいますね!

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どうもありがとうございます

実は今回最初に観せたヨメさんが感動して涙ぐんだのですが、2ページ完結のマンガでそこまで人を動かせたら凄いなと思っていて(自画自賛ですが)、ヨメさん以外で多くの反響を頂いた事をとても嬉しく思います

表現者側のオレが感謝し、逆にこうして支えられて「よし、次も頑張ろう」と思えるのも良い関係だと思うし、ホントにありがたい事です

人の気持ちはありがたい、人の心は暖かい、手を合わせて「どうもありがとう」と思っています

どうもありがとうございました

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ブログでも何度か書いた事があるが、『ザ・ワイルドマン』にはネタ帳があり、時系列に沿いながら、公開する季節にも合わせて描いている

なので今回の100話もこの題材は決まっていたのだが、実はその構成で非情に手こずった

ガチのハーレーマンガなので、前半はジョニーの生まれ変わったハーレーの仕様の詳細を説明する形にし(ハンドシフトやブレンボなんて出てくるマンガないでしょう?)、ブルの「パンチの効いた加速が楽しい」というセリフを後半にジョニーが体験する事で、バイクに乗る喜びを、それを仲間たちと味わう事での楽しさを表現したわけだが、過去に無いぐらい最後の最後まで決まらなかったのは、最終コマでの『おわり方』だった

実は、最後はジョニーを中心にみんなが走って来る姿を正面からのアングルで描くか、ジョニー1人が遠ざかっていくアングルで描くかが決まらなかったのだ

ここまで迷った事がないぐらい「どっちのおわり方がいいのだろうか…」とギリギリまで悩んだのだが、先に上げたみんなが正面から向かってくるアングルだと、本当の最終回みたいだなと思って止めた

未掲載分としてはひと区切りの100話ではあるが、あくまで物語の中では通過点の一つであり、既に納品済みの来月号のバイブズは『101話』である

その先102話、103話と続いていった時に、目次ではどんどん続くのに100話のおわり方が最終回みたいだとおかしいと思ったのだ

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なので、あくまでひと区切りとしつつ、次のステージへ続きますという意味を込めて、仲間の応援を受けて走り去る姿を描いた結果「これで良かった…」と安心しているが、逆に描いていたらまた違った印象を持たせてしまったかも知れない、とても悩んだ回だった

 

『ザ・ワイルドマン』に登場する仲間たちは、どれもある程度特徴を捉えて描いている

実際の人物をお見せできないのが残念だが、きっと観れば「あぁ、なるほど」と思ってもらえるような、そんなイメージである

一部例外なのは、『感情を持たないぐらい何を考えているかわからない』サムは白目しか描いていないし、それだけだと特徴的に薄いので出っ歯にしている

逆に『感情はあるのにヌケてて何を考えているかわからない』ハックは、同じように白目しかなく、アゴは実際もシャクレである

唯一全く似ていないのが、主人公であるジョニーで、これはオレ自身がモデルではあるものの、オレ本人には全然似ていない

それは『濃過ぎる仲間たち』に対して『中立』のスタンスを取るためで、主人公でありながらも目立たなくていい、『特徴がない事が特徴』だからである

読者が鼻につかない、物語にスッと入り込み易い事や、いらぬ反感を買って炎上したりを回避する事を考慮してこのキャラクターに決めていた

ネタバレだがだいぶ先に描く予定が決まっているネタで、仲間たちと呑みに行った流れでみんなで風俗に行く回がある(我ながらバカで情けないと思うが)

そこでジョニーは生まれて初めて風俗に行くわけだが、百戦錬磨(?)のロナウドやダニエルが舞い上がっている姿、対照的に何も言わずにただただ順番を待っているマイクの姿を観て『真のスケベの姿』に困惑するわけだが、この話をしただけで、そのシュチュエーションと間に立って複雑な顔をしているジョニーの姿を思い浮かべて頂けるのではないかと思う

それが大事で、そういう役割が多い主人公のジョニーは、これでいいのである

昨日100話まで到達できた感謝をブログで描いたが、このキャラクターたちそれぞれに個性を持たせて知ってもらう事が大変でもある

カツオの友達がナカジマ君ならハットリ君のライバルはケムマキで、トオルの相方がヒロシならケンシロウの宿敵はラオウなのである

それを覚えてもらえている事は、それぞれのキャラクターがちゃんと自分たちの『足』で立っているという事であって、例えば『別冊ケムマキくん』というマンガがあったとするなら、「あぁ、ハットリくんの…」と結びつく

仮に今『別冊ロナウドくん』を描いたとしたら、どれぐらいの人がピンと来るだろうかと思うし、それはやはり回数を重ねていくしかないのかも知れない

逆にそういう面も考えつつ、毎回登場させるメンバーを考えているとも言えるし、これは続けていけば嫌でもインプットされていくはずなので、回を重ねるごとに今後ますます覚えてもらい、定着していくと思う

このキャラクターたちが後に強力な助っ人になり、物語をより盛り上げてくれるはずで、それも楽しみにしている

連載当初は「ああした方がいい」「こうした方がいい」といった意見を多く頂いたが、それはまだオレが描きたかった構想が伝わってなかったからで、逆に今はそういう指摘を受けなくなったのは「これが『ザ・ワイルドマン』だ」と受け入れてもらえ、根付いてきたからでもある

そうなるとやはり『回を重ねること』は重要なのだと言えるし、『峠を越えた』や『軌道に乗った』じゃないけれど、未掲載分は終わってしまっても、より盛り上がっていってくれるのでは?と願っている

実は、過去の作品である21話で一度だけ、現在のスタイルで登場している回がある

これが100話以降に該当する、伏線の一つかも知れないし、そういった所もまた、楽しみにして頂ければと思う

ちなみに今回100話のタイトルは『ワイルドでいこうゼ!』だが、第1話は『ワイルドでいこう!』でスタートした

100話を超えてひと回りし、いよいよココからが本番スタート、そんな願いを込めているのである

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