オレがヨメさんと出かける時は、基本荷物を持ちたくないので手ブラである

その分ヨメさんはカバンを何かしら持っていて、それにオレのタバコや携帯といったちょっとした荷物は入れてもらっている

逆に旅行に行ったり買い物したりでひとたび荷物を持たざる得ない状況になると、オレは『どうせ持つなら全部オレが持つからいい』に変わり、重たい荷物も軽い荷物も全て、両手が塞がるまで持つのでヨメさんが手ブラになる

だからオレが普段ヨメさんに全部持たせててもヨメさんは文句を言わないし、オレが何も持っていない写真ばかりである

実はヨメさんが着る服は、毎日オレが決めている

ヨメさんは「自分では決められない」と言うし、何処かズレている所が多く、毎朝必ず聞かれるのだ

「今日はコレが着たい」と言い出し「じゃあ靴はどうすんだ?」になって、「その靴だとカバンはコッチだろ?」になる

アドバイスどおりで出かけて他人に褒められる事が増えた事も大きな理由らしいが、たまに「スカートだと今日は寒い?」とか聞かれて「スカートを穿いた事のないオレが知るかい!」になったりもする

毎朝なので面倒くさいっちゃ面倒くさくもあるが、さすがに慣れたし、トンチンカンなカッコで出かけられるよりは、オレが付き合って丸く収まるならそれでいいのだ

ただ、ヨメさんはいろんな所に付き合ってくれる

試験場で免許の更新があって「(時間がかかりそうだな)」と思えばついてきてくれるし、大きな病院で「(待たされそうだな)」と思えばついてきてくれる

バイクを取りに行くのに「(電車の中がつまらんな)」と思えばついてきてくれるし、でもオレは逆の時には面倒くさいから断る事が多い

ホントにどこでもイヤな顔ひとつしないで一緒に来てくれるので、とても感謝している

 

お互いまず殆んどケンカをしないのは、ヨメさんがズレてるのもあるが、「私も◯◯してるんだからアナタもやって」という言い方をしない

オレが酒を呑んでダラケてようと、自分で黙々と家事やら何やらやっているので、オレはその姿を観て「(自分もやらなくちゃな…)」と思う

これはとても重要なのだなと、つくづく感じるが、なかなか難しいし、大切な事だと思う

 

去年の暮れに、無職で家にこもりっきりで漫画を描き続けているオレに、ヨメさんが突然こずかいをくれた

オレは何度も断ったが「一年間頑張った賞与です」と言われ、もらったけど使えなかった

ウチは、バイクの故障の修理代もヨメさんが「私も乗ってるから」と半分出してくれるのだが、その修理代に使う事にした

年が明けてから、今度はオレがヨメさんにお年玉をあげた

千円札を5枚丁寧に折って、五千円分をお年玉袋に入れて、「これで好きなお菓子を買え」と言った

ヨメさんは仕事帰りによく「シュークリームが食べたい」だの「お団子が食べたい」だのといったメールを送ってくるのだが、甘いものが嫌いなオレは「オレはいらない」と断っている

でも自分だけ食べるのは嫌だと2つ買ってきたりするのだが、この五千円で少なくても5回は、オレに気にせず自分が食べたい贅沢なお菓子を買ってこいやというわけだ

正直、正月に会った甥っ子や姪っ子に渡したお年玉より少ない金額だったが、ヨメさんはとても喜んだ

 

きっと金額じゃなくて、お互いを思いやる気持ち・そのバランスが大切で、これでいいのだ

 

『キミたちはどう生きるか』という本が売れているらしい

オレは読んだことはないのだが、ヨメさんと『オレたちはどう生きるか』をよく話し合っている

 

オレたちはどう生きるか

助け合っていきたいものである