今週発売のバイブズは読んで頂けただろうか(観てない人は買ってね)

『ザ・ワイルドマン』は実話を元に描いているが、自分なりにメッセージを込めて単に面白いだけではなく、登場する仲間たちを通じて何らかプラスに伝われば…といった思いを込めている回も多い

工夫して使う発見と喜びや(第46話:フィアーパターン)

キャンプの醍醐味や(第52話:ふれ合おう)

バイクに乗るだけではない、メンテナンスの重要性など(第64話:新潟キャンプ1/2)

気がついたか解らないが、軽装で乗るリスクを伝える第68話では、オチにつながる写真の為にロナウドの服装も合わせて描いている(ダニエルもね)

時期も重要で、梅雨時ならカッパにまつわる話、夏休み前やバイブズミーティング前にはキャンプツーリングに関する話を選んで描いている

読んでくれた方が、「行きたい」と感じる衝動と、それとは別に季節が過ぎても寒い冬に夏を思い出せるような、そんな風に伝わればいいなと思う

そんな中で今回はかなり壮大な計画で、実はこの話はずいぶん前から計画していた

事実を並べると『ビッチがデキ婚』『忘年会に会って最後』『メンバー内で最大の事故』『奥さんは入院中』のキーワードがあって、12月売りの1月号の忘年会シーズンを着地点にして『よいお年を』で終われる為に、第78話の夏のUTCから伏線を張って、少しずつ進めていたのだ

今週発売のバイブズまでにビッチが結婚をして、デキ婚の奥さんが入院している必要があって、違和感なく話を進めながら少しずつ混ぜていく展開にとても神経を使った

そしていよいよ今回の話を描く時期になったわけだが、土壇場でビッチが反対したら描かないつもりだった

読んでくれた人は解ると思うが、今回は『笑いナシ』で、バイクを乗る人に飲酒運転の危険性と事故の怖さが改めて伝わればという思いだったが、ビッチにはオレが何をどう描こうなんて見えるはずもなく、ビッチ本人にしてみれば思い出したくもない過去で、それはビッチの家族も同じなのだ

ビッチの体験をダシに笑いを取ろうとしているわけではない事は、仕上がった作品を観てもらえれば解るだろうが、その為に当時の事故の状況や怪我の正確な具合をビッチに聞く必要があって、連絡を取り合っていた

ホントに壮絶な事故だったので今更思い出したくないだろうし、色々聞くのを申し訳なく思っていた

そこで反対されれば止めるしかないなと思っていたし、もしそうなったら「ここまで進めてきてどうしようかな…」とも思っていた

実話だが実話な分だけに気を使う事もあって、無事描き上げられてよかった

描く以上、観た人の心に少しでも残るようにと物凄く時間をかけて描いたし、回想に使った過去のコマだけでも60コマ近くある中から40コマまで減らし、更にその中から選んだぐらい、細部にかけて作り込んでいる

『ザ・ワイルドマン」で主人公のジョニーの次に、一番印象が強いのはビッチだろうと思っていたし(次はロナウドかサムだろうか)、そのビッチが起こす事故だからこそ訴える力も大きいのではと思った

 

オレの結婚式の時の三次会で、ビッチやキースたちとカラオケに行った

オレはヨメさんとカラオケに行ったのはその時初めてだったのだが、ヨメさんの歌を聴いたビッチが「幸せそうだ」と泣いた

オレが長年勤めた会社を辞めると言い出した時に、ビッチには最後まで反対されたが、それはきっとヨメさんの事を心配してたんだろうな

オレは漫画家をやるとは言わなかったけど、最後にビッチが折れて「協力してやる」と言ってくれた

オレが描く『ザ・ワイルドマン』に登場する仲間たちは、仲間たちで成り立っているし、それは昔も今も変わらない

そんな思い入れの強い今回のテーマ、是非バイブズを買って観て頂きたいと思う

ビッチの奥さんから連絡が来て、年末にやるバーベキューを誘われたが、その日は旅行で断った

会えないのでここでお礼を言っておきたいと思う

自己満足でしかないが、無事に本になってよかった

どうもありがとう、ビッチ