話はバイブズミーティング大阪の、出発前のバタバタの、とある日までさか戻る

この日も仕事から帰ってきたヨメさんが夕食を作ってくれたのも後回しにして、出店準備に追われていた

だいぶ遅くにやっと切り上げて、遅い夕食を食べはじめた頃に、今日も上○さんから電話がきた

「おうシゲ、鳥は好きか?」

「鳥? 何イキナリ… 『好きか?』って別に、普通に食うよ」

「*実はコッチに『一鶴』っていう鳥料理を出す結構有名な店があるんだけどな、それを送っちゃろうか?」

「? は、はぁ…… ま、まぁ、送ってくれるなら食べてみるけど……」

「コッチではな、結構人気なんよ」**

突然何の話かと思ったが、今日も酔っているようで、『*』から『**』までのやり取りが数回続く

「バイブズミーティングの時に、大阪まで持って行ったろか?」

「えぇ!? その…、どんなモノなのかよく解らないんだけど、それって冷たいままで食えるの?」

「?」

「だって、調理が必要なら、火だってそうだしフライパンとかも必要でしょ?」

「あぁ、そのままでも食える、食える」

「ホント? オレ、道具とか持って行かないけど大丈夫なの?」

「じゃあ、やっぱり送るか?」

「どんなモノか解らないけど…送ってもらった方がよさそうな気がするけど…」

「よっしゃわかった、じゃあシゲん家に送るわ!」

「ちょと待った! 送るって言っても、オレはバイブズミーティングでその間は家を空けてるから受け取れないよ!?」

「あ、そうか。じゃあ、帰ってきてから送るわ」

 

それなら何故このドタバタのタイミングで電話してくるのだと思いつつ、その日の会話は終った

そしてバイブズミーティングも無事終わり、忘れた頃に荷物が届いた

『一鶴』というお店で『親鳥』と『ひな鳥』のモモ肉が入っている

パックされ、クール宅急便で『要冷蔵』の冷え冷え状態で送られてきたので、「覚えてくれてたんだ! ありがとう!」という感謝の気持ちよりも先に、「こんな冷たいのバイブズミーティングに持ってきてどうする気だったんだ…」という上◯さんのガサツさにイラッとしたが、早速電子レンジで温め、ヨメと二人で食べてみた(この電子レンジが必要な時点で、野外ではダメな部類なはずのだが…)

多分炭火でじっくり焼かれたであろう香ばしさと、ニワトリとは思えないぐらい筋肉質の歯ごたえと食感で、とにかく身が締まっている

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あらかじめ切ってあったが、ヨメが調理バサミで更に細かく切ったぐらいの方が食べやすく、それだけ噛みごたえのある食感でビールにとても合った

ヨメはこっちの『親鳥』の方が好きだと気に入ったようだ

続いて『ひな鳥』

『親鳥』とは対照的に物凄く柔らかく脂がのっており、同じ鳥とはとても思えないぐらいジューシー

こちらもビールにとても合い、オレはコッチの方が好きだった

なるほどね

香川県で人気なのだという話もうなずけるし、確かに美味しい

食べ終わってから上○さんに「美味しかったよ! ありがとう!」とお礼の電話をした

 

「そうかそうか、ちなみにオレはどっちも苦手じゃけん」

 

これにはヨメと大爆笑で、自分が苦手なモノを人に薦めて送ってきてくれる上○さん

ガサツでしょう? でも超・面白くていい人なのだ(笑)

オレが以前、上○さんを紹介した時に『よく言えば少年のまま、悪く言えばガサツ』を象徴するような、典型的な出来事でした(笑)

 

どうもありがとう上○さん、また呑もうね!

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