バイクの修理の為に延々押して歩き、やっと捕まった3件目のお店はかなり先にあった

電話で事情と症状を説明し「診てみましょう」と言ってくれたのは救いなのだが、時刻は午前10時を過ぎ、ジリジリと暑さは増す

水分だけは切らさない様に自販機やコンビニでまめに飲み物を補給しながら進むのだが、車重の軽いTWとはいえ距離が延びてくればさすがにシンドイ

黙々とひたすら押しながら、バイクの症状と店に着いてからの対処方法を考えていた

最悪バッテリーが死んでたり、弱くなってしまったとしていたら充電が必要な訳で、すぐに修理は終らず帰れない

午前中には帰るつもりでいたので猫2匹たちの為につけてきたエアコンのタイマーも数時間であり、逆に窓は全部閉めてきてしまった為、長時間戻らないままは危険なのだ

バイクを預けて電車で帰る事も考えなければならなくなってきた訳で、それならやはりロードサービスを呼んで最初から任せた方が正解だったのか?と、今の自分の行動に疑問も感じ始めていた

原チャリとかの小さいバッテリーは充電済みですぐ使える状態にしているお店もあるが、オレのTWは目立たない様に超・極薄タイプのバッテリーに替えている為、このタイプの在庫を持っているお店は少ないだろう

充電レベルではなくバッテリー自体が死んでいて要交換になるのであれば、完全に置いて帰るカタチになる訳で、そうなればアウトだ

しかしそれにしても暑い…完全に陽が登り、この日の最高気温は32℃…方角的に日陰も少なく、貴重な日陰を目指しながら休憩し、汗だくになって押し続けた

そもそもこういう時の為のロードサービスで、何の為にお金を払ってきたのか…でももはやこの炎天下の下で待ってるぐらいなら、押して進んだ方が早い…

これが高速とかでのトラブルなら割り切って簡単に決断もできるだろうが、閑静な住宅街とはいえ街中なのが悩ませる

そんな葛藤と戦いながら、結局3キロちょっとを2時間かけて店まで押し続けた(泣)

そんな遠いと解っていたら、ロードサービスを呼んだだろうが、Googleマップ上ではもっと近いと思われたし、到着してから距離を聞いてビックリしたぐらいだった(汗)

電話で話したバイク屋さんに「お疲れさまでした、ズイブン押しましたね…」なんて言われて二人で怪しい箇所を話し合い、とりあえずバッテリーを診てみるかという事でシートを外してもらった

出た…バッテリーの端子が外れていたのだ

「出た〜」だし「やっぱり」だし「マジかよ」だし…店員さんと二人で落胆と安堵と疲労と困憊が入り交じった複雑な空気を味わうのだった…

(つづく)