先週私物で自分のウオレットを紹介した際に、いくつか頂いた感想の中で「重くはないのですか?」という質問があり、このウオレットとは別で、まさに重くなってしまった失敗例を思い出した

先にウオレットに関しての答えだけれど、別に重くありません

今まで気にした事がないぐらいなので、何かと比べてみればそれこそ違ったりするのかも知れないが、気にならないので重さに関しては特に問題ないと思います

以前同じようにフルオーダーで造ったショルダーバッグなのだが、もう究極の『超ハード』を追究してデザインした

牛革をベースにフタ部分にはウオレットよりもはるかに大きい面積のマジワニ革であるクロコダイルを使い、ボタンはギボシタイプでフタの穴を通して留める形にし、ギボシは毎度の『ガルシア』さんにお願いしてドクロのアタマとクロスとをロウ付けして革の裏面から固定できる様にツメをつけてもらった

バッグ裏面にはウオレットでも使ったゴツイ真鍮のフックをバッグ本体と縫い付けてもらい、このフックを外して別体のベルトに固定する

これによりショルダーバッグか、長さを変えてウエストバッグとして使えるようにしたのだ

そして更に別オプションとして同じ素材でタバコケースを作り、セットでも別々でも使える様に造った

このタバコケースの裏は、ベルトの幅に応じて調整ができるスライダが付いていて、このスライダで親のバッグのベルトはもちろん、タバコケース単体でもGパンのベルトなんかにそのまま使える

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全部をセットするとまさに『超・ハード』で、完成した時にはズイブン喜んだものだ

が、しかし……重たい。まぁ、重たい(笑)

ゴツめの金属パーツをガンガンに使って仕上げたせいか、大きさ的に大した容量も入らない上に、とにかく重い(笑)

もともとゴツめのフックを合羽橋の問屋街で見つけ「これを活かして何か造れないか?」と考えたのがこのバッグで、ベルトとバッグをわざわざ取り外せる様に造ったのには訳がある

ベルトにつなげず裏面のフックはこのままTWのフレームに装着できるのである

これにより、TW用のサドルバッグとしても使え、到着したら外してショルダーやウエストバッグとしても使える

計算に計算を重ねて追究し尽くしてできたバッグではあったのだが、重過ぎたのである(笑)

 

ハーレーのサドルバッグを紹介した時に説明したが、サドルバッグの土台となる台は、本来バッグではなく別の物を載せる為の台だった

横田基地で売っている弾薬庫を買ってきて、剝離して塗装を全部落とし、あえて弾薬庫っぽくないようにデザインし直して、工具入れとして使うつもりだったのである

ペイントでは剥げてしまうので色のついたカッティングシートを何層も重ねて文字やイラストを再現し、弾薬庫とはほど遠い、ポップなデザインに仕上げたのだがスゴイ苦労したものの出来上がってみればまぁ、重たい

中に工具を入れる前から既に重たくて、この重さは邪魔にしかならない事にその時初めて気がついたのである(笑)

1点モノのショルダーバッグも同様で、時間と金と労力と、費やした割には悲しい結末を迎える事になってしまった

何年前に造ったか忘れてしまったが「まぁ、そのウチ何か使い道が出てくるだろ…」なんて思いつつ、今もガレージに眠っている

「何か相談にのれたり、アドバイスでお役に立てるのでは?」と告知した背景には、こういう身をもって失敗した例もある訳で、これから似たような事を計画している人が居るのであれば「同じ失敗をする事ないですよ」という体験が活かせるのでは?と思ったからなのであります(笑)

なので引き続き、そんな相談もお受けします(笑)

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