今日、隣りの土建屋のオッちゃんが亡くなった事を知った

とても気さくなオッちゃんで、お隣さんという事もあってよく声をかけてくれた

野球に全然興味がないオレに「広島が優勝したんだ」と喜んでカープの焼酎をくれたり、会う度に挨拶だけではなく世間話もする様な、気の良いオッちゃんだった

土建屋を経営する社長さんなのだが、娘を海外に留学させているから稼がなくちゃならないんだと、正月以外は日曜日も祭日も仕事をしていると言っていた

病名は不明だが、職場の事務所で倒れているのを発見されたそうで、まだ60歳前ぐらいで全然若いし、見た目も超が付くぐらい健康そうだったのでとても信じられなかった

以前大雪が降った時に、商店街に暮らしてはいるけど商工会的な付き合いが無いオレは、いつも誰かが家の前を一緒に掃除してくれているせめてものお礼として雪かきを率先して手伝った

商店街の顔役だったオッちゃんに飯場で使うスコップを借りて、オッちゃんの指示した場所を早朝から雪かきをした

一通りの道が全部終った頃にはもう汗ダクで、オッちゃんに「終りました」と言いに行くと「あそこの前をやって最後にしよう」と言われた

そこは一本裏の通りの民家の前で「何でこの家の前を?」と思ったら「ココはお婆ちゃんが独りで住んでるんだ。家を出た時に雪で滑ると危ないから、この家の前だけはやろう」と言われ「スゴイ人だな、この人は」と感心した

もちろん自分の仕事もあるであろうに、社長だからこそ本職を後回しにして住んでる地域に貢献しながら、近所のお年寄りまで心配できる、度量の大きさに心底参った

気さくで誰からも好かれる人だったが、理由はそれだけではなかったのだ

「今度留学してる娘が帰省して帰ってくるんだ」と嬉しそうに話してくれてた

野球が好きみたいで、自分の母校が甲子園出場が決まったんだと話してくれた

オレが野球に関して全く興味がない事なんかおかまいなしで、そんな一方的で空気を読まなくても入ってこれる人の良さがにじみ出てる、気さくなオッちゃんだった

 

ずっと働きどおしだったオッちゃんは、自分の会社の事務所で亡くなってしまった

人間味があって大好きだったオッちゃんが不憫で「幸せだったのかな…」とすら思ってしまう

それはもう確かめる事はできないが、せめて心から天国に行って欲しいと思っている

「あんな気のいいオッちゃんが死ぬぐらいなら先に死ねばいいヤツなんか腐るほど居るやんけ!」とすら思ってしまう

働きどおしだったオッちゃんが不憫だ

雪かきをしてやったお婆ちゃんはまだ生きているだろうに…先に死んでどうするんだ

留学先の娘をいつも自慢して、幸せになって欲しいと言っていた

オッちゃんは幸せだったのかな……

 

神様、どうかオッちゃんを天国に連れて行ってあげて下さい

間違いなく天国に行く人だけど、手違いとかないように、そこはシッカリと本当にお願いします

 

 

ベストな言葉が見つからないけど、礼儀としてだけでも「心から、ご冥福をお祈りします」